후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
お初は、おどすようにつづけた。
「もし、おめえが、うわ気ッぽく捨てでもすると、覚えておいでなさいよ――どんなことになるか――」
「わかったよ」
長二郎は、小娘の激情に威嚇されるはずもなかったが、それもこれも、自分の心をはなすまいとする気持からだと思うと、いじらしくあわれに思った。
彼は火焔玉屋から、遠のいてしまった。
長二郎、お初の恋は、そして、ますます熱度を加えたものの、そうした生活に、破綻の来ないはずがない。
間もなく、長二郎もお初も御用になって、男の方は、首の座が飛ぶところを、侠気の点を酌量されて佐渡送り――お初は、一年あまり、牢屋ぐらしをして、出て来たのだったが、それ以来、彼女は一生かえれぬところへ送られた情人の渡世に転向して、やがて、押しも押されもせぬ女賊となり、変幻の妙をきわめて、男の手下を養い、おれ、の、てめえ、の、というような、荒っぽい調子で、鬼をあざむく奴等をこきつかっているわけだった。
そのお初、素性が素性ゆえ、身が軽かった、手先きも鋭かった。
であれば、三斎屋敷への出入りなぞは、塀が高かろうと、低かろうと、物のかずではなかった。