후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
では、いかがすべきであろう?
――何の、たかだか、この二人、当て仆して、通りすぎよう。
大胆な、雪之丞、二人の相手のいのちだけは、助けて置くが、便宜だと考えると、もうサアッと、気が落ちついて、氷のような冷たさが、頭をハッキリさせた。
右手の短刀を低めたまま、左の拳を小脇に引きつけて、じっと、目をくばる。
と、そのとき、呆れたことには、つい、平馬のうしろまで、いつか、お初の、黒い影が、取ってかえしていたのだ。
彼女は、藁を積んだ、こんもりした稲塚の蔭から、嘲りの笑いを笑って、
「ホ、ホ、ホ、ホ! 生れぞくない! 思いがけないことになって、どうするつもりだね? あたしのことは、絞めも斬れも出来ようが、今度は、ちっと、相手が強いねえ? ホ、ホ、ホ!」
彼女に、どうして、雪之丞の手の中がわかり抜いているであろう!
「それにしても、あたしにしたってお前を、ここでお侍さま方の刃の錆にしてしまうには、惜しい気がしてならないのだよ。もし、お前があたしにたのむなら、何とでもおわびをして上げるが――」
お初は、雪之丞、平馬のいきさつを、これもわかっているはずがない。只この場のゆきがかりで、こんなことになったのだと思い、そして、事実、彼女としては、今、彼を斬らしてしまうのは、あまりに勿体ないような気持もするのであろう。