일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면

아오조라 문고

と、言いながら懐中から、書類のようなものを取り出して、

「まあ、御覧なさいませ、初日から、五日目まで、高土間、桟敷ももうみんな、売切れになりました」

菊之丞は、拡げられた香盤をのぞき込む。成程、何枚かの図面には、総て付け込みのしるしが一面に書き込まれているのだった。

「ほほう、これは素晴らしい景気でござりますな!」

「なおまた、御覧に入れたいのはお客様の顔触れで――」

と、奥役は何やら細々記した罫紙を見ながら、

「駿河町では、三星さま、油町では、大宮さま、お蔵前の札差御連中。柳橋、堀、吉原の華手やかなところはもとより諸家さま、お旗本衆――日頃御直き直きには、中々お顔をお見せにならぬお人たちも、今度は幕を張っての御見物のように承わります。その中でも、長崎の御奉行で、お鳴らしになり、御隠居になってからも、飛ぶ鳥を落すような、土部さまなどは、御殿に上ってお居での御息女が、お宿下りのお日に当るとかいうことで、初日、正面の桟敷を、御付込みになりました」

「なに、なに? 土部――?」

と菊之丞は、雪之丞の方を、チラリと眺めながら、

「どれどれ、その書き物を、お見せ願わしい」