후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
この山ノ宿から、ぐっと離れた柳原河岸、――細川屋敷の裏手。町家が続くあたりに、土蔵造りの店構え、家宅を囲む板塀に、忍び返しが厳めしい。江戸三金貸しの一軒と、指を折られる、大川屋と言う富豪の塀外を、秋の夜の、肌寒さに肩先をすくめるようにして懐ろ手。吉原冠りの後ろつきも小粋な男が、先ず遊興の帰りとでもいうような物腰で、急ぐでもなく歩いていた。
その男が、遠い灯りがさすだけで、殆んど真っ暗がりな夜中の巷路に、ふと立ち停まって、件の大川屋の板塀の方へ、すっと吸い込まれるように身を寄せたその刹那、
「闇太郎――御用」
と言う叫びが、やや間を置いたところから聞えて、町家の庇合から、急に涌き出したように現れた、二つ三つの提灯の光。
吉原冠りの若者は、丁度いま、大川岸の裏塀に這い上って、忍び返しを越えようとしていた折も折この呼び掛けでじっと身を固くしたが、しかし、別に周章てるでもなく、
「うむ、執拗っこい奴等だな、御蔵前で見ん事、撒いてやったと思ったに、し太く跟けて来やあがったのか」
と、呟くと、そのまま、すうっと、下に降りて、板塀に後ろ楯。ぴったりと背を貼りつかせた。