후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
それをめぐって、十本あまりの、抜きつれた刃が、低く低く、地を匍って来る毒蛇の舌のように、チラチラと、ひらめきながら、一瞬一瞬、迫って来る。
が、雪之丞、闇太郎、ほんとうの敵は、その一群の中にはいないのを知っているのだ。これ等の十本あまりの剣には、必死、必殺の剣気がみなぎってはいない。
むしろ、何ものかの命令で、おっかなびっくり、押しつけて来るものに相違ないのだ。
二人は知っている。
――どこか、見えないあたりに、だれかがいる――この刺客隊の頭はほかにいる――それにしても何で、二人を付け狙うのか?
三斎だ! 土部一族だ! そして、その土部一族に使われて、暗殺を引き受けるのは、言うまでもなく、門倉平馬――小梅以来の敵手であろう。
十本あまりの毒刃は、ズ、ズ、ズと、趾先ですり寄る刺客たちと一緒に、二人の前後に押し迫る。それが、二間に足らぬところまで来ると、おのずと止って、シーンとした静寂――死の沈黙。
「ふ、ふ、意気地なしめ! ドラ猫だって、獲ものを見りゃあとびかかるぜ! やって来ねえか? おい!」
闇太郎が、冷たく笑った。
「遠慮せずに、斬って来い! 今夜はこっちも容赦しねえぞ。