후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
――不思議だ! あの目は、わしを憎んでいるらしいが――
さり気なく、じっと見たとき、雪之丞は了解した。
――さようか? それなら、いぶかしゅうも無い。
彼は、そう心にいって、もうその方に注意しなかった。
こないだ、脇田一松斎を久々でおとずれた晩、旧師の口から、あのようないきさつで、師門に後あしで砂を掛けた、例の門倉平馬が、最近、三斎の子土部駿河守家中のために、剣をおしえているということを、聴かされたのを思い出したのだ。
が、雪之丞は、それを余り問題にする必要はない。平馬の技倆と心構えについては、もう知り抜いているし、また、この昔の兄弟子が、一松斎、孤軒、それに菊之丞をのぞいては、天下の何人も知らぬであろう、彼自身の、一代の大望を知覚しているはずもないのだった。
つづまるところ、油断をしてはならぬだけの力のある、一人の敵が、自分がつけ狙う仇敵の味方に立った――と、いうことを、覚悟すれば、それでいいわけなのだ。
雪之丞は、それだけを見届けると、もう、ことさら、三斎隠居一行の桟敷に、特別気をくばりはしないのだった。師匠から、重々言われている通り、たとい、先方から、名乗りかけたとて、舞台の上で一芸をつとめる身が、この場で、相手になることは出来なかった。