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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
フーラーふたたび来る
」
「僕、きっときっと勇敢にやります。東洋人なんかに負けるものか。」
アーサー少年は、肩をぐっとそびやかした。
諸君よ。この言葉を、わが清少年に聞かせてやりたいではないか。
フーラーふたたび来る
旗艦『オリオン』を先頭にして、その後から二十隻の運送船が、縦陣をつくり、太平洋を西へ西へ進んだ。
水平線の上にうかぶ雲を日本巡洋艦かと思ったり、潮ふく鯨を潜水艦とまちがえたりしながら、とうとう九月三十日の明けがたはやく、房総半島の東、黒潮の急流をのりこえて、九十九里浜の沖へせまった。
「さあ、いよいよ最後の総攻撃だぞ。」
フーラー博士は、革のだぶだぶした飛行服をかぶって、『荒鷲』第十三号機にうちのった。つづいてアーサー少年も大きな飛行眼鏡を光らせながら、『荒鷲』の胴体の中へ入って行った。『オリオン』は、今、全速力で走っている。檣の上には、荒鷲を描いた特別の司令旗が、はげしい風の中に、はためいている。
やがて、『荒鷲』第十三号機は、ひくい音を立てて唸り出した。信号の旗がさっとひるがえると、黒い怪物は甲板の上を走って、たちまち朝やけの空へまい上った。
つづいて、第十二号機がとび出した。