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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
金色の富士山
見ても見ても、見あきないのは、太平洋の波である。それをおおうかぎりない大空である。
――わが愛する少年と少女よ。この大海原の魂をすいとって、心を清く、ゆたかにせよ。――
苔むす絶壁にうちよせる波は、二人の未来を祝福するかのようである。
金色の富士山
戦争の後仕末がどうなっているのか、清少年にも※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんにもよくわからない。ただ、勇敢なオーガン大佐に別れるのが悲しく、父なきアーサー少年が、心から武田博士をしたって、日本に残ることになったのは、うれしかった。
「ね、君と僕とは今日から兄弟だよ。仲よくしようね。」
富士洞窟の外の岩かげで、清君に肩をだかれたアーサー少年は、碧の瞳をかがやかして、
「僕を弟にして下さるんですか。うれしいなあ。」
と、声をはずませた。
「あたし、姉さんよ。」
※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、すまして、やさしく少年の頬をつねった。
○
十一月三日、明治節の朝だ。武勲かがやく昭和遊撃隊は、碧海島を後にして、いよいよ東京湾へ凱旋するのである。
夜の闇のきえぬうちに、『最上』と『千代田』