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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
わしらは日本の同盟軍
角笛の声を合図に五艘の帆前船は、月明の海を、するするとすべり出した。
「なつかしいナツナ島よ。椰子の林よ。お前とも永久にお別れだ。さようなら。」
関さんは、消えゆく島かげに別れを告げた。土人たちも、さすがにみな、名残惜しそうな顔をしている。
「おい、行手は遠いぞ。一つラノン海賊の手なみを見せてくれ。」
彼は、酋長ソロ君の肩をたたいて、はるかにひろがる夜の大海原をゆびさした。
「なあに、嵐よ来い、風よ吹け。この腕には御先祖の魂がのりうつっているぜ。」
ソロ酋長は、鉄のような腕をぴしゃりとたたいた。たのもしい男である。
わしらは日本の同盟軍
それから十幾日、波また波を乗りこえ、島から島をつたって、五艘の小艦隊は東へ東へ航海した。
ラノン土人の腕前は実にすばらしい。木の葉のような帆前船で、大嵐のただ中を通るんだ。鱶の大群と闘うんだ。はげしい海流を横切るんだ。
そして、とうとう黒潮の流に乗ったり、貿易風に吹かれたりして、マーシャル諸島のはずれにある、小さい無人島へたどりついた。
関さんは、島へ上って、土人の隊長たちを集め、そこではじめて、○国艦隊の根拠地、紅玉島攻撃の作戦を打ちあけたのである。