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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
碧海島爆撃
碧海島爆撃
碧海湾の富士洞窟には、守備隊の水兵や職工たちと一しょに、※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんが残っているのだ。潜水艦『鯨』の艦長オーガン大佐も、捕虜になっているのだ。
九月十五日の月夜、『富士』が秘密の水道をくぐって島を去ってから、もう十五日、※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、さみしい心を抱いて、毎日毎日入江の水をながめ、心配して暮したのである。
――『富士』がはたして、首尾よく『荒鷲』爆撃隊に勝つことが出来るだろうか。
武田の叔父さまはお偉いけれど、フーラー博士は、それよりもっと恐しい力を持っているかも知れない。もしかして、悪魔の博士が勝つようなことがあったら、どうしよう。ああ日本はどうなるのだろう。――
心がさまざまにみだれて、※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは昨夜も恐しい夢を見た。武田博士と清少年が、ひろい野原でフーラー博士に追いかけられ、とうとう清君は、石につまづいて、よろめくところを、博士のピストルで射ちたおされたのだ。その時の清君の、血にまみれた悲しそうな顔、思い出してさえぞッとする。