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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

黄色い小人ども!」

フーラー博士は、歯をむいてせせら笑い、墜ちて行くわが戦闘機をあざけった。

ああ、もう五、六分で東京の空だ。

「荒鷲第一中隊! 東京は、まさにわが翼の下にあり! A国飛行隊の名誉にかけて、敵地を全滅させようではないか。」

博士の肉声が雲の中にひびきわたった。

「隊長! わが機はフーラー毒ガスの雨を降らしますぞ。はははッ、東洋人ども驚くな。」

第十号の副長の声が、雷のように大きく聞えた。

「われはテルミット弾で東京を焼いてしまう決心だ。日本人の泣面が見えるようだ。」

第八号機も、すごいのろいの言葉をさけんでいる。

恐しい悪魔の群は、口々に呪文をとなえながら、黒雲の中へつきこんで行った。

「アーサー、お父さんは、今、アルプスの嶮をこえたナポレオンと同じだぞ。美しい都が眼の下にあるのだ。そして、お父さんはそれをたたきつぶすのだ。お前も手柄を立てるのだぞ。」

フーラー博士は、復讐の鬼のような顔をして、アーサー少年を、胸の中へだきしめた。

『ライオン』戦車上陸す

フーラー博士の第一中隊が太東岬の向うへ去ると、後は、第一運送船に乗っているフロスト陸軍少将が指揮をとった。