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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
を筆頭に支那軍艦『安慶』以下七隻が沈没、『三民』以下八隻が大損害をうけ、カーチス戦闘機も四機射ちおとされたのだ。
橘少佐は最後まで、
「なァに、支那の大砲なんかあたるものか。」
と、せせら笑っていた。そして砲弾がなくなった時、「もはやこれまで!」と自ら火薬庫に火をつけて爆沈した。
揚子江上にサッと火の柱が立ちのぼったと思うと、『旗風』は泥水のなかに姿を消してしまったのだ。――いかにも日本の駆逐艦らしい、いさぎよい最期ではないか。
さすがに支那人もこの鬼神のような勇戦奮闘には深く心を打たれたのか、獅子山の砲台は、二十一発の弔砲を鳴らして、わが勇士の霊をとむらうのであった。
ああ揚子江の水は血にそまって紅く、悲しみの砲声は曇った空へ消えて行く。
諸君。――こうして太平洋戦争の火ぶたは切られたのだ。
○
『旗風』の最期を聞いて、上海にいるわが第三艦隊司令長官木村中将は決心した。旗艦『出雲』のマストには戦闘旗がかかげられた。
そして呉淞砲台の沖で、米国駆逐艦三隻を撃沈したのだ。
わが陸戦隊は米国の海兵隊を襲撃して、三百人の敵兵を捕虜にした。
台湾海峡では巡洋艦『多摩』