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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

「日本には武田博士という造艦大佐がある。この男は、世界工業大会で、私を嘲った。下等な東洋人にこんな侮辱をされて、私は黙っていることが出来ない。私は、こんどの戦を機会に、その男と、科学の争いをやる決心をしたのです。その男は昭和遊撃隊をつくった。私は『荒鷲』爆撃機をつくった。そして、とうとうわが『荒鷲』が勝ったのだ。」

……やはり、お父さまは偉いなあ……アーサー少年は、頬にあつい血の上って来るのを感じた。フーラー博士は、いよいよ熱して、

「勝った。私は勝った。しかし、まだ心の底に、なんだか不安が残っている。それはあの男が、……武田が、潜水艦『富士』をつくっていることだ。あの男の秘密根拠地碧海島は、絶壁に囲まれた、難攻不落の島だから、私もうかうか攻めることが出来ない。しかし、私は負けんぞ。なあに、東洋人なんかに負けてたまるものか。『富士』がなんだ。潜水艦がなんだ。たかが水の中をもぐるのろ臭い片端者ではないか。私はわが『荒鷲』爆撃機と『ライオン戦車』の大群で、きっときっと最後の勝利をつかんで見せますぞッ。」

博士の眼は血走って来た。

三人の将軍は、盃を高くささげて、博士の勝利を祈った。