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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

白木の祭壇には、榊に似た木の枝が立てかけられ、御幣の紙が白く風にゆれている。

清少年と※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、その前にぬかずくと、黙って祷をささげた。あの悲壮な鳥島沖の大海戦を思い出すと、なんだか胸がせまって、しらずしらずに涙が頬をつたうのであった。

――ああ末山大将もなくなられた。青木大佐も帰らぬ人となった。――しかし、しかしその魂はながく太平洋にとどまって、み国を守っていらっしゃるんだわ。――※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、つめたい岩に身を伏せて、すすり泣いた。

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんだけではない。職工も、技師も、みなこらえ切れぬ涙を見せているのだ。

武田博士は、一段高い岩の上に立ち上って、一同によびかけた。

「ここに末山大将閣下以下一万の勇士の魂をおよびした。碧海島の夜はくらく、われわれの悲しみはつきない。

しかし、わが海軍は全滅を賭して、その任務を行ったのだ。鳥島海戦の勝利は、日本海の大勝にまさるとも劣らない。だから戦死者のみ霊は、悲しまず、悩まず、今もわれわれをお守り下さるのである。