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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
「だあれ?」
「あの、いつか君にはなしただろう? ラノン海賊隊の人たちだよ。関矢一郎さんや、ナツナ島の土人たち、あの人たち、どうなったか行方不明だけれど、きっと、勇敢に戦って、戦死したのにちがいないんだ。僕は、あの恩人たちの、冥福を祈りたいと思うんだよ。」
「そうね。あたしも一しょにお祈りするわ。」
二人は、まだラノン海賊隊の奮戦を知らないのである。清君よ。関矢一郎さんの尊い魂は、いま、紅玉島金剛石砲台の上で、しずかに君たちを見て、微笑んでいるのだ。
……清君は、槍岳の一番高い岩の上に、立ち上り、東の方を向いて、合掌した。
空には、北斗七星が銀色に、またたいている。
昔、名将真田幸村は、「北斗七星に向って戦う者は敗れ、七星を背にして戦う者は勝つ」と、信じていた。
いま、あおげば、七星は、その鋭い鉾先を、東南に向けている。
「ああ勝利の兆だッ。」
迷信かもしれない。しかし、清君には、なんだか関さんの霊が、日本の勝利を、しらせてくれているもののように思えるのだった。
嵐の前
戦は、その後進まなかった。
フーラー博士は、アリゾナの秘密工場へかくれたのか、どこにも姿を見せない。