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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

碧海湾の朝

「それにしても、君の姪の※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんはえらいね。女のくせに、こんなところへやって来るなんて、凄いぞ。」

小川中佐は、※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんを愛しているのだ。

「うん、あいつは、とても冒険が好きなんだよ。まだ十六だがね。字もうまいから僕の秘書にしてあるんだ。」

武田博士も姪が可愛くって仕方がないのである。

「あいつ等二人には、この島のことは、まだ何も聞かしていないんだ。どれ、これから秘密を明してやろうか。」

武田大佐は立ち上った。

狼岩の向うには、闇の中に、入江らしい海が、黒々とひろがっている。

ああ鬼の島、怪しい入江、そこにはどんな秘密がかくされているのだろうか。

碧海湾の朝

その夜『最上』は、狼岩のかげで碇泊した。清少年と※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、ハンモックの中で眠られぬ一夜をすごしたが、明くれば二月二日、今日こそは、いよいよ『鬼の島』碧海島の秘密がわかるのだ!

兵曹姿の清少年と、紺色の水兵服をきた※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、武田博士に連れられて、まだうす暗いうちに後甲板へ出た。