轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

参謀長のマハン少将は、じっと海面をにらんで、なにか作戦を考えているらしい。大将はその肩をたたいて、

「参謀長、きのうの晩は、ちょっと失敗だったな。」

「は、敵は昭和遊撃隊の潜水艦らしかったんですが、とうとうにがしてしまって、残念でした。」

「油断して、『アマゾン』をやられたのは惜しかったぞ。」

「は、しかし、わが艦隊は、まだ『オリオン』『ロッキー』『サラトガ』『アリゾナ』『メキシコ』と、大きなやつが五隻もありますからね。敵は『赤城』『加賀』『竜驤』『鳳翔』四隻で、そのうち二隻は小さいやつですから、心配いりません。」

「そうか。それにフーラーさんと『荒鷲』がたすかったからな。あのものすごい爆発の火のなかから、さっと『荒鷲』がとび出した時には、わしもびっくりしたよ。」

「ははは、敵は博士が死んだものと思っているでしょうよ。昭和遊撃隊が『アマゾン』をねらったのは、博士を殺すためですからね。へへへ……、いい気味ですよ。」

マハン少将は、ずるい狐のような笑いかたをした。

ああ、『アマゾン』は沈んだが、フーラー博士は死んでいなかったのか。――では、どこにいるのだろう。