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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
木下大佐はまだ生きていられるかしら?
だが、今『千代田』は、『最上』をさがしていられないのだ。敵艦隊は東京湾に近づいている。末山艦隊はもう出動しているかもしれない。いよいよ日A海軍の決戦がせまって来たのである。
北浦少佐の眼つきがかわってきた。こわいようにぎらぎら光っている。
「昭和遊撃隊が、本式に奮戦するのは、明日の一戦だぞ。みんな、卑怯なまねをするなッ。」
少佐は、士官をあつめて、どなりつけた。
「おい、明日は天下分目の決戦だぞ。お前たち、へまをやるなッ。」
少佐に叱られた士官たちは、めいめい水兵を集めて、しかりつけた。
「やい、お前、しっかりしろよ。」
士官に叱られた水兵たちは、たがいに大声で、どなりあった。みんな真剣だ。決死隊のようだ。エンジンの音さえ、かなしくも、勇ましい。
清君は、胸があつくなった。
戦いの前の夜はふけて行く。『千代田』は、いま、やみ夜の海を、まっしぐらに、敵の偵察艦隊めがけて進んでいるのである。
いよいよ、敵艦隊がちかづくと、ずぶずぶと潜水してしまった。
火ぶたを切れ!
まだ東の空も白んでいない。海はまっくら闇だ。しかし、『千代田』