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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

『荒鷲』きたる! フーラー来る!

遊撃隊は高角砲を夕ぐれの空にむけて、いざ最後の決戦をしようと、まちかまえた。

ふたたび聞える戦闘喇叭の声、勇ましいひびきが宵やみの中へ消えてゆく。

「ああ、またあの空の悪魔と戦うのだわ。」

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、心配そうに眉をひそめた。

日はとっぷりと暮れた。

「われ今より遊撃隊を攻撃せんとす。」

『荒鷲』から、また無電がかかって来た。そして、二、三分のちには、北の方の黒雲の間を、流星のように、はやく走る、赤い光が見えた。『荒鷲』の灯だ。

『最上』の艦橋には、木下大佐、小川中佐、三宅参謀らが、あつまって、じっと空をにらんでいる。※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、後の方に小さくなっていた。

「おや、発火信号をしていますよ。」

三宅参謀が、夜間眼鏡を目にあてた。

「どんな信号だ?」

「『ケンタッキー』を呼んでいます。……ショウワユウゲキタイヲ、オソレルナ……コウフクヲトリケシ……ゼンソクリョクデ、ニゲヨ……」

「畜生ッ。ひどいやつだ。」

小川中佐が、じだんだふんで、くやしがった。※(「火+華」