轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
「よくやったなあ。」
博士は、木下大佐に声をかけた。
「よくやらんぞ。僕は残念だ。」
木下大佐の鬼のような眼から、はらはらと涙がこぼれた。
「A国艦隊は全滅したが、フーラー博士は、まだ生きているんだ。最後につかまって、さんざんやられたぞ。まあ、これを見てくれ。」
大佐は、皺くちゃになったフーラー博士の手紙を、にくにくし気にとり出した。
武田博士の眼がきらりと光った。
「なあに、心配するな。もう一月もしたら、『富士』が出来上るよ。」
「もっと早くやれんか。ぐずぐずしていると、日本はほろびるぞ。」
「うん、僕も生命がけで急いでいるんだ。潜水艦としては、すっかり出来上っているんだがね。肝心のあの点がまだ出来ない。」
博士は、くらい顔をした。「肝心のあの点」とは何だろうか。謎のような言葉である。
「そうか。まだあれが出来ないか。」
木下大佐もため息をついた。
武田博士は、言葉をかえて、
「木下大佐。いま、さっき『千代田』と『秋津洲』が帰って来たがね。北浦少佐に聞くと、小笠原の南に、B国の大艦隊が来ているそうじゃないか。」
「えッ? B国艦隊が? 僕は知らんね。」
木下大佐は、おどろいた。