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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

」

「じゃ、どうしようってんだい。」

清君の声が、怒ったように岩あなにひびきわたった。

「やはり、叔父さまの秘書がいいわ。この島は男ばかりでしょう? だから叔父さまは、あんなに髭ぼうぼうで、垢じみて、うす汚くなっていらっしゃるんだわ。あたし、女でなければ出来ないことを、してさし上げたいのよ。」

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、やさしい眼で清君を見上げた。

「そうか。それなら、よくわかったよ。……それにね。じつは僕もこんどの小笠原出動には、ついてゆけないんだ。」

「どうしてなの?」

「『富士』がもうすぐに出来上るからね。」

「じゃ、『富士』に乗るのね。」

「うん。――こんどこそうんとやるぞッ。」

清少年は腕をまくって、ぐっと力こぶをこしらえた。

「そうよ。うんとやってね。男は強くなくっちゃ駄目よ。あたし、この島に残って、清さんの手柄を祈っているわ。」

「おや、もう十一時だ。遊撃隊の出動だよ。」

清君は、※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんの腕をとって、立ち上った。つめたい露が、岩あなの天井から、ぽたぽたと落ちて来た。

守れ、その日まで

その夜おそく遊撃隊は、第二の戦いに出ていった。