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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页
神風隊の一機がやられたのだ。
つづいて二機、三機、火のかたまりになって落ちるのが見える。ああ味方は負けているのだ。
「ねえ、小川中佐、あたし、どうしたらいいでしょう?」
※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、胸がつまって、悲しくって、これ以上、見ていることが出来ない。
「片桐少佐が可哀そうだなあ。」
小川中佐も、どうすることも出来ないのである。中佐の眼に涙がいっぱいたまっている。
○
※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんが眼をつぶっているうちに、わが神風隊は八機の中、七機まで射ち落されてしまった。
荒鷲爆撃機は翼の下に機関砲を据えつけている。この機関砲はドイツのメルカツ博士が考え出したもので、空中戦で狙射をするのには持ってこいの武器である。
『荒鷲』は重い重い爆撃機のくせに、上へ昇る力が戦闘機より強い。神風式偵察機が近づいて行くと、すうっと上空をかけ上って、頭の上から狙射だ。
三糎の砲弾が「があん」と命中すると、弱い偵察機は一たまりもない。すぐに焼けてしまうのだ。
「はは、可哀そうな、日本の飛行将校よ。太平洋の鱶の餌食にでもなりたまえ。