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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

『最上』の光線に第二発動機を焼かれ、翼を傷つけられたよろよろの『荒鷲』が、どうして新手の潜水遊撃隊と戦うことが出来ようか。

「仕方がない。初陣で戦死するのも運命だ。」フーラー博士は、心の中で最後の決心をした。

「スミス少佐。爆弾はまだ残っていたね。」

「はい、五百キロ爆弾が、一つだけ残っています。」

「よし、それで最後の合戦をしよう。武田博士の潜水艦を一隻でも沈めてやれば、僕は本望だ。」

博士は、にやりと気味悪く笑った。

さあ、さっきの仇うちだ。

『荒鷲』は、残った第一発動機をうならせながら、黒い黒い雨雲の中へかくれてしまった。

雲にかくれて、しのびより、不意討をやろうとするのである。

スミス少佐がじっと時計の秒針を見ている。一秒、二秒、三秒、五秒――二十秒。

「艇長、もう敵の頭の上へ来ただろう。」

「はい、いよいよ爆撃です。」

スミス少佐の命令一下、『荒鷲』はぐっと機首を下げて、雲の中から波をめがけて、急降下をやった。

死もの狂いの攻撃だ。ああ『八島』か『秋津洲』か『千代田』か、潜水遊撃隊のどの艦かが、五百キロ爆弾の餌食になるのではないだろうか? それとも、『荒鷲』