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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

「今、日本は○国に攻められている。わが海軍は強い。しかし、敵は大軍だ。戦は苦戦である。そこで、おれたちは日本の別働隊になって、敵の本陣へ攻めこむんだ。紅玉島には大きな城がある。そして大艦隊がいる。わが別働隊は、闇にまぎれて、そこへ攻めこむんだ。わかったかッ。」

関さんは関の孫六を杖にして、きッと紅玉島の方をにらんだ。

「大将、それじゃ、わしらは日本軍ですか。」

ソロ酋長が眼をかがやかしてたずねた。

「そうだ。お前たちは日本軍だ。日本の同盟軍だッ。」

「うわあ――、日本万歳ッ。」

土人たちは、おどり上った。どんどん……と太鼓が鳴り出した。たちまち、勇ましい出陣の踊だ。

「日本は亜細亜の大将だ。

ラノンは日本の御先祖だ。」

ソロ君は変な歌をうたい出した、中にはぽんぽん空砲を射って、景気をつける者もある。

そのありさまを、じっと見ている関さんは、うれしくって、胸がつまって来た。

「おい、お前たち、日本軍になることが、そんなにうれしいのか。」

……彼は、思わず、北の方、

大君のいます空をあおいで、はらはらと熱い涙を落すのであった。

人が流れて来た

その夜、関さんは、くわしい戦術を土人たちに授けた。