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さいしゅうせんそうろん

最終戦争論・戦争史大観

石原 莞爾

石原莞爾『最終戦争論・戦争史大観』。同一底本的分册已合并为一书。收入:最終戦争論、戦争史大観。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 页

青空文庫

ただしこの統一も単なる観念の論議のみでは恐らく至難で、現実の諸問題の進展と理論の進歩の間には微妙なる関連が保たるべきものと信ずる。すなわち思想の統一は自然、人格的中心を要求する。ソ連でさえマルクスだけでなくレーニン、スターリン等を神格化しているではないか。

我らの信仰に依れば、人類の思想信仰の統一は結局人類が日本国体の霊力に目醒めた時初めて達成せられる。更に端的に云えば、現人神たる天皇の御存在が世界統一の霊力である。しかも世界人類をしてこの信仰に達せしむるには日本民族、日本国家の正しき行動なくしては空想に終る。

かつ、人類が正しきこの信仰に達するには日本民族、日本国家等の正しき思想、正しき行為だけでは不可能であり、正義を守る実力が伴わねばならぬ。結局文明の進歩により、力の発展により逐次政治的統一の範囲を拡大し、今日は四個の集団に凝結せんとする方向にある人類はやがて二つ、すなわち天皇を信奉するものとしからざるものの二集団に分かれ、真剣な戦いに依って統一の中心点が決定し、永久平和の第一歩に入り戦争の絶滅を見るに至るであろう。

人類歴史は政治的統一範囲を逐次拡大して来たのであるが、それは文明の進歩に依り主権の所有する武力が完全にその偉力を発揮し得る範囲をもって政治的統一の限度とする。