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さいしゅうせんそうろん
最終戦争論・戦争史大観
石原 莞爾
石原莞爾『最終戦争論・戦争史大観』。同一底本的分册已合并为一书。收入:最終戦争論、戦争史大観。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 页
第五章 戦争参加兵力の増加と国軍編制(軍制)
第一節 兵役
社会は軍隊と接近しつつある。軍隊はこの時代に於て軍隊生活の意義を正確に把握して「国民生活訓練の道場」たる実を挙げねばならぬ。
殊に隊内に私的制裁の行なわれているのは遺憾に堪えない。しかも単に形式的防圧ではならぬ。時代の精神に見覚め全体主義のために如何に弱者をいたわることの重大なるかを痛感する新鮮なる道義心に依らねばならぬ。東亜連盟結成の根本は民族問題にあり。民族協和は人を尊敬し弱者をいたわる道義心によって成立する。朝鮮、満州国、支那に於ける日本の困難は皆この道義心微かなる結果である。軍隊が正しき理解の下に私的制裁を消滅せしむる事は日本民族昭和維新の新道徳確立の基礎作業ともなるのである。
第五章 戦争参加兵力の増加と国軍編制(軍制)
第一節 兵役
火器の使用に依って新しい戦術が生まれて来た文芸復興の時代は小邦連立の状態であり、平常から軍隊を養う事は困難で有事の場合兵隊を傭って来る有様であったが、国家の力が増大するにつれ自ら常備の傭兵軍を保有する事となった。その兵数も逐次増加して、傭兵時代の末期フリードリヒ大王は人口四百万に満たないのに十数万の大軍を常備したのである。