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さいしゅうせんそうろん

最終戦争論・戦争史大観

石原 莞爾

石原莞爾『最終戦争論・戦争史大観』。同一底本的分册已合并为一书。收入:最終戦争論、戦争史大観。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 页

青空文庫

第三節 戦闘指導精神

空中戦としては作戦の目標は当然敵の首都、工業地帯等となる。そして爆撃機が戦闘力の中心となるものと判断せられ、飛行機は大きくなる一方であり、その編隊戦法の進歩と速度の増加により戦闘機の将来を疑問視する傾向が一時相当有力であったのである。しかるに支那事変以来の経験によって戦闘機の価値は依然大なる事が判明した。今日の飛行機は莫大の燃料を要し、その持つ量のため戦闘機の行動半径は大制限を受けるのだが、将来動力の大革命に依り、戦闘機の行動半径も大飛躍し、敵目標に潰滅的打撃を与うるものは爆撃機であるが、空中戦の優劣が戦争の運命を左右し、依然戦闘機が空中戦の花として最も重要な位置を占むるのではないだろうか。

第三節 戦闘指導精神

横隊戦術の指導精神は当時の社会統制の原理であった「専制」である。専制君主の傭兵が横隊戦術に停頓せしめたのである。号令をかける時刀を抜き、敬礼する時刀を前方に投出すのはこの時代の遺風と信ずる。精神上から言ってもまた実戦の必要から言っても、号令をかける場合刀を抜く事は速やかに廃止する事を切望する。猥りに刀を抜き敵に狙撃せられた例が少なくない。