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さいしゅうせんそうろん

最終戦争論・戦争史大観

石原 莞爾

石原莞爾『最終戦争論・戦争史大観』。同一底本的分册已合并为一书。收入:最終戦争論、戦争史大観。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 页

青空文庫

そのため財政的負担は甚大であった。

フランス革命は更に多くの軍隊を要求し、貧困なるフランスは先ず国民皆兵を断行し、欧州大陸の諸強国は次第にこれに倣う事となった。最初はその人員も多くなかったが、国際情勢の緊迫、軍事の進歩に依って兵力が増加せられ、第一次欧州大戦で既に全健康男子が兵役に服する有様となった。

第二次欧州大戦では大陸軍国ソ連が局外に立ち、フランスまた昔日の面目がなくなり、かつ陸上作戦は第一次欧州大戦のように大規模でなかったため第一次欧州大戦だけの大軍は戦っていないが、必要に応じ全健康男子銃を執る準備も列強には常に出来ている。

日本は極東の一角に位置を占め、対抗すべき陸軍武力は一本のシベリヤ鉄道により長距離を輸送されるソ連軍に過ぎないために服役を免れる男子が多かった。ソ連極東兵備の大増強、支那事変の進展により、徴集兵数は急速に大増加を来たし、国民皆兵の実を挙げつつある。兵役法はこれに従って相当根本的な改革が行なわれたが、しかも更に徹底的に根本改正を要するものと信ずる。

国家総動員は国民の力を最も合理的に綜合的に運用する事が第一の着眼である。