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さいしゅうせんそうろん
最終戦争論・戦争史大観
石原 莞爾
石原莞爾『最終戦争論・戦争史大観』。同一底本的分册已合并为一书。收入:最終戦争論、戦争史大観。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 页
これがため武力の進歩が群小国家を整理して大国家への発展となった。欧州大戦後、軍事および一般文明の大飛躍は国家の併合を待つの余裕をあたえず、しかも力の急速なる拡大を生存の根本条件とする結果、国家主義の時代から国家連合の時代への進展を見、今日世界は大体四個の大集団となりつつある事は世人の常識となった。
昭和十六年一月十四日閣議決定の発表に「肇国の精神に反し、皇国の主権を晦冥ならしむる虞あるが如き国家連合理論等は之を許さず」との文句がある。興亜院当局はこれに対し、国家連合理論を否定するものでなく、肇国の精神に反し皇国の主権を晦冥ならしむる虞あるものを許さぬ意味であると釈明したとの事である。若し国家連合の理論を否定する事があるならばそれはあまりにも人類歴史の大勢に逆行するものであり、皇国は世界の落伍者たる事を免れ難き事明瞭である。興亜院当局の言は当然しかあるべきである。然し閣議決定発表の文がかくの如き重大誤解を起す恐れ大なるは遺憾に堪えない。
人類文化の目標である八紘一宇の御理想に基づき、政治的には全世界が天皇を中心とする一国家となる事は疑いを許さぬ。しかしそれに到達するには不断の生々発展がある。