轻松读懂日语经典作品
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まと
魔都
久生 十蘭
「新青年」博文館、1937(昭和12)年10月~1938(昭和13)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 293,999 字 · 578 页
あいつが約束通り真名古に通信してくれるかどうか判らないし、金剛石が見つからなければ、俺を殺しにやって来るんだ。……余計なことをしたばっかりに、これァ一層悪くモジってしまったらしい。考えたって仕様がない。どうせ、なるようにしかならねえんだ。今のところ助かる方の歩は少ないんだから、大体死ぬことに覚悟をきめて置く方がいいだろう。……それにしても、これほどの驚天動地のネタを抱えながら、空しく白骨になってしまうのはどう考えても忌々しくてたまらない。それに、何のためにこんなところに俺がクタばっているのか、その訳がわからずじまいというのも情けない。俺の死体が発見された時、せめてこの顛末だけは判るように、遺書代りに、出来るだけくわしく記事を書いて置こう。それでこそ新聞記者らしい最期というもんだ。……おお、そうだ。手提電灯の電池がなくならないうちに……」
と、呟きながら、膝の上に原稿紙を押しつけ、電灯の光の方へ身体を曲げながら、鉛筆を舐め舐め、大狼狽に走り書きをしだした。一種颯爽たる風格があったのである。
三十六、早撮写真の事
並に陰気な足音の事
真名古は捜査課長室の机に頬杖をついて、山木元吉、印東忠介、川俣踏絵、村雲笑子、幸田節三、酒月守の六人と「カアマス・ショオ」