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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(五)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 508,883 字 · 1017 頁
雀羅の門
一
――しばらく経つと、奥の方から跫音がして来た。やがて彼の前に、取次の小侍とも見えぬ青年が、提げ刀で立ち現れ、
「誰方だな?」
立ちはだかったままでいう。
年ばえ二十四、五歳、若いが、革足袋の先から髪の毛まで、一見して、能もなく育って来た骨がらでないものを備えていた。
武蔵は、姓名を告げて、
「小幡勘兵衛どのの小幡兵学所はこちらでございますな」
「そうです」
青年は、膠がない。
次にはさだめし、兵法修行のため諸国を遊歴しておる者で――と武蔵がいうに違いないと、見ているような体だったが、武蔵が、
「御当家の一弟子、北条新蔵と申さるる人が、仔細あって、ご存じの刀研ぎ耕介の家に救われて、療養中にござりますゆえ、右まで、耕介の依頼に依って、お報らせにうかがいました」
と述べると、
「えっ、北条新蔵が、返り討ちになりましたか」
と、青年は驚愕して、気を落着けると、
「失礼いたしました、わたくしは勘兵衛景憲の一子、小幡余五郎にございます。わざわざのお報らせ有難う存じまする。まず、端近ですが御休息でも」
「いやいや、一言、お伝えすればよいこと、すぐお暇をいたす」
「して、新蔵の生命は」