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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(五)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 508,883 字 · 1017 頁

青空文庫

四

(――誰?)

と驚いて、ばばが眼をあげてみると、御堂の屋根の上に坐って、茅で屋根の修繕をしている観音堂の坊主たちであった。

半瓦の弥次兵衛の顔は、こんな町の端にも知られていると見える。下から挨拶を返しながら、

「ご苦労様。きょうは、屋根でござりますかな」

「はあ、この辺の木には、巨きな鳥が棲んでおりますでな、繕っても繕っても、茅をついばんでは、巣へ持って行ってしまうので、雨漏りがして弱りますわい。……今降りますゆえ、しばらく、おやすみ下さいませ」

四

神燈をあげて、堂の中へ坐ってみると、なるほど、これでは雨も漏ろう、壁からも屋根裏からも星のように、昼の明りが洩れてみえる。

如日虚空住

或被悪人逐

堕落金剛山

念彼観音力

不能損一毛

或値怨賊遶

各執刀加害

念彼観音力

咸即起慈心

或遭王難苦

臨刑欲寿終

念彼観音力

刀尋段々壊

半瓦と並んだお杉は、袂から、数珠をとり出し、もう無想になって、普門品を称えていた。

初めは低声であったが、そのうちに半瓦や乾児がいることも忘れ果てた有様で、朗々と声の高まるにつれて、顔の形相も、物に憑かれたように変ってしまう。

一巻を誦み終ると、打ちふるえる指に数珠を押し揉み、