輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(五)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 508,883 字 · 1017 頁

青空文庫

二

と、気負って進む者から、次々に、醜い死屍を、曝して行った。

駈け入って、一当て当ってみると、武蔵にはおよそ当面の敵の力量がもうわかっている。

数ではなく、一団の力をである。多数を制する剣法は、彼の得意とはしないまでも、彼にとっては、生死を賭した中にのみ学び得る大きな興味ではあった。個々の試合には体得し得ないものを、多数の敵から教えられるからであった。

で――彼はこの場合、最初、ここを離れた彼方の場所で、数珠つなぎの女たちを馬に引かせていた一人の土匪を血まつりに斬り捨てた時から、敵の山刀を奪って用い、まだ、自分の帯びている大小は、使っていなかった。

こんな鼠賊を斬るのに、自己のたましいともする刀を穢すまでもない――というような高踏的な考えからではなく、もっと実際的な、武器の愛護を念とするからであった。

相手の得物は雑多である。それと闘えば忽ち刃こぼれを生じる、刀の折れる惧れも勿論ある。また最後の絶対的な場合に、身に帯びる物がないために、不覚をとるような例はいくらもある。

だから彼は、容易に自分の物は抜かない。これはいつの場合でもである。敵の武器を奪って敵を斬る。