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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(五)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 508,883 字 · 1017 頁
諸氏はよろしく、手わけをして、清十郎どのがここへ来ぬうち、はやく途中から道場へ連れてお帰りなされ」
それだけでも、吉岡方の人たちを激昂させるに十分であるのに、その上にまた、
「わしのこの言葉は、清十郎どのへ対して、無二の助太刀でござりますぞ。この言葉以上の助太刀がどこにあろう。わしは、吉岡家にとって、天来の予言者だ。はっきりと、予言しておく。――やれば、清十郎どのは、気の毒だがきっと敗ける。武蔵という者のために、きっと生命をとられる」
かりそめにも吉岡門の人間として、これが、いい顔をして聞いていられるはずはない。植田良平の如きは、土気いろになって、小次郎をねめつけていた。
十剣の中の御池十郎左衛門は、我慢がならなくなったのであろう、小次郎がまだなにかいおうとする胸元へ、ぐっと自分の胸を寄せて行って、
「なにをいうのか、貴様は」
右手の肱を、顔と顔のあいだへあげたのは、いうまでもなく、居合の身がまえで、手練の一颯を見せようかという意思の表示である。
ニコと、小次郎は笑靨をこしらえてそれを眺めた。ずんと上背丈があるので、笑靨までが高慢に人を見下げて見えるのだった。