Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Read 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) by 野村 胡堂 (のむらこどう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 144,562 characters · 291 screens

Aozora Bunko

六

でんまちょう   さへえ

こうとくじ前   でん助

あさのさまるすい こんどうさえ門

くるまざか    たまりやこう七

おなじく     もすけ

ほんじょ     いしはらさく内

ねぎし      じゅう吉

と読めるのです。

「車坂の溜屋幸七は解るが、もすけというのは誰だ?」

「溜屋の手代ですよ。親分」

「それから、ねぎしのじゅう吉というのは?」

「寮の前の植木屋の倅で」

「これは良いものが手に入った。――それから、幸七の浮気筋を一つ残さず調べてくれ。あれほど遊び好きの男だから、岡場所や、芸妓にも、引っ掛りがあるだろう」

「ヘエ――」

「今度は泊って来ちゃならねえよ」

「もう大丈夫で、――懐中には百もありませんよ、親分」

「呆れた野郎だ」

平次は苦笑いをして見送ります。

六

三輪の万七は、とうとう番頭の徳兵衛を挙げました。その晩主人を庭におびき出した上、かなりの費い込みがあったことが、解ったのです。

「主人の幸七が費ったという千両の穴だって、解ったものじゃない。徳兵衛に言わせると、薄雲の身請は引け祝とも五百両はかかっていると言うから、実地に当って聴いてみると、三百両でみんな済んだそうで、主人が死んだとなると、それだけもう細工をする野郎だ」