Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Read 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) by 泉 鏡花 (いずみきょうか) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 51,079 characters · 102 screens
と自分でも些と尖々しく言ったんです。
(門附でございます。)
(芸人かい!)
(はい、)
ッて吃驚していました。
(不可いよ、遣っちゃ不可ない。
芸人なら芸人らしく芸をして銭をお取り、とそうお言い。出来ないなら出来ないと言って乞食をおし。なぜまた自分の芸が出来ないほど酒を呑んだ、と言ってお遣り。いけ洒亜々々失礼じゃないか。)
とむらむらとして、どうしたんですか、じりじり胸が煮え返るようで極めつけますと、窃と跫音を忍んで、光やは、二階を下りましたっけ。
お恥しゅうございますわ。
甲高かったそうで、よく下まで聞えたと見えます。表二階にいたんですから。
(何んだって、)
と門口で喰ってかかるような声がしました。
枕をおさえて起上りますと、女中の声で、御病気なんだからと、こそこそいうのが聞えました。
嘲るように、
(病人なら病人らしく死んじまえ。治るもんなら治ったら可かろう。何んだって愚図ついて、煩っているんだ。)
と赭顔なのが白い歯を剥き出していうようです。はあ、そんな心持がしましたの。
(おお、死んで見せようか、死ぬのが何も、)とつっと立つと、ふらふらして床を放れて倒れました。