Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
十一月十四日
○河原崎へ手紙だし瀧川の仕事のこときいてやる。
○天野へ嫁さんが来て、三枚重ねのふり袖でしゃなしゃなねっているところを八百やのかえりに見る。近ちゃんのm「御挨拶にまわっているんですよ、来ますよ、来ますよ」
にしんのお金もって行ったら洗面所で髪を結うか何かしていた。嫁さん来ず。何となしほほ笑まれる。天野の姑の心理も。近mの心理も。近所の女、というものの心理。
夕方八百やへ立っていると高村光太郎氏も組で来る。めっきり年をとった。いつか座談会で会ったときよりも。いつか隣組待避で公園で見かけたときよりも。この頃詩をかくのをやめたのは慶賀の至りだ。芸術家は晩年を完うしなければならないものだ。
〔欄外に〕
眠たくて仕方がない。
電話を待ちかたがた日記を埋める、
○ブルガリア断交。
秋期大攻勢、東西戦線に開始。
砂糖、十、十一月分は一人前これ迄の※(4分の1、1-9-19)の由。
掌の上にきらめく砂糖かな。
十一月十四日(火曜)
午後一時より森長、栗林弁護人の弁論、森長さんは事実について、法の適用についてと分けて、「本件は宮の陳述によって、初めて全体が統一的に明瞭にされたにもかかわらず、検事は第一審当時の事実に立って論告されたことは不審にたえないところであり、且つ無期という求刑も一審判決を基礎とされたことを不審とする。