Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
十一月三日
十一月四日
十一月五日
「この間都の防衛課の人が来て、東京中こんな完璧なのはないと折紙をつけて帰ったそうだ、何しろちゃんと防火扉がしまるようになっているんだもの」
自分気が軽くなる。動けない人が、そう思っていてくれる方がいい。宮とすれば、わたしを安心させようと猶そう楽観風に話すのにちがいないけれど。
「マアあれが、今の最大限だからね」「それはそうだわね」「どんな本が出版されようと……」「そうよ、そうよ、わたしもそれはよく分っているわ、題や表紙だけでは決して判断しませんから」
十一月三日(金曜)
明治節が大雨というのは珍しい。天長節という頃から、いつも菊の花が匂っていたような、夕方急に冷える晴天の記憶しかなかったが。
俊雄(豊寿の息子)来る、佐藤さんにBCGをしてもらいに。ところが、トベルクリン反応が春では駄目とのこと。夕飯前にかえる。佐藤さんといろいろ話す、愉快だった。
十一月四日(土曜)
国、瀧川、開成山へ。
一日に警報が出て、きっと今度は留守に何かあると思う。しかしそんなことを云ったってはじまらず、黙っておく。
十一月五日(日曜)
ゆっくりするつもりで九時頃おきたら、十時に警報がなり十分位したら空襲ケイ報。