Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

十月二十一日

神戸の南洋庁でくれたというモンペの上下着ている。三ヵ月の間の苦労は言語に絶したものらしい。

それでも「妹が、姉さんこれからどうするのって申しますからね、わたしは、大丈夫だから安心して頂戴、何とかなるわよ」というところがあり。死地をくぐった女のひとの度胸も出来ている。

十日にやっと東京に来て、早々沖繩のナハが、焦土となったニュースを得たのだから気の毒。ふとんに一番困る由。南洋庁では毛布を三枚ぐらいずつ心配しましょうと云っている由。神戸でミヤコのようなもの、シャツ、男の子の服類よこした由、まだ東京がやけていなくてよかった。

十月二十一日(土曜)

日本橋の東京講演社へゆき、宮の必要な原稿用紙を森長さんへもってゆく。丸善でインク買おうとしたら十時までの由。カネボーの口紅 1.40 であった。六円近い香水つきものに買わなければならなかったから不思議のようだ。ここの女店員はまだ、やっぱり、他のところよりはよい、落付いている。

巣鴨、宮小喀血した由。小指大。医者が臥床をゆるし、一週間の静養を許可した由、これまでの医者ではない由、体重が十三貫しかなくなった由だしよほど公判はこたえた。