Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
四月十一日
夜飯後、ラジオをかけて、上野寿々本の中継コンニャク問答をきく。こういう庶民のユーモアはなかなか面白いところがあるが、その前のは、日本の庶民の無智(法律的)をあらわしていて、なかなか意味ふかい。インカン証明だの保証だのをめぐって。ラジオというものの効能が一つ分った。心からの話題のない二人さし向いなどには、気が楽でよいものなのだということが。
KさんのところNを、ひどく邪魔にして、お前一人のために家中がうまくゆかない。俺がまけたから満州へゆく。N、それなら自分が出る、出てどうする、死ぬ、どうして死ぬ、戦だって待っている、云々。女の子、あの細君、あの狭さ、若さ、ひとりになりたさ、自分呉々もNを気の毒に思う。
〔欄外に〕
家庭農園へはじめてゆく。小松ナ、からし菜、ホーレン草、一貫五百匁ほどもったらフーフー。小鳥の餌にする。自転車なら何の苦もないのに。
四月十一日(火曜)
咲、午後一時すぎに帰る。国、床の中にいるとき電報来る。もって行ったらそのうれしがりようといったらなし。むっくり起きて、オバーオールきてはちまきして薪ごしらえにかかった。風呂をたいてやる由。