Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

七月二十一日

七月二十二日

「普通の腸潰瘍かもしれないよ」

夜食事、紀、佐藤、腸結核は実に多型でむずかしいとのこと。

米内、小磯、両名に組閣大命降下。

七月二十一日(金曜)

四十万人の学童が疎開することに決定。東京は各区別に。本郷は栃木。黎子ちゃん集団疎開になる。三年以上の子供はみんな。三年以上の学級はなくなる由。

シンクレア「石炭王」、初歩的な金持の良心の限度に止っている。その良心が、アメリカ風に動き闊達に表現されるところが特長であるにすぎない。最後はあっけない。アメリカ式Happy Endの一型。

〔欄外に〕

ひぐま夜来た。

瓜半分。

七月二十二日(土曜)嵐

午後一時すぎから、ひどい雷、雨、雹。丁度古田中さんが『孝子の俤』をもって来た。夕刻までふりつづく。咲、国国府津。

内閣の顔ぶれ発表。

日本の雄々しさ。それにふさわしい丈の資源のないこと。技術のないこと、天然と歴史との問題で、屈辱ではない。それだのに辛惨を蒙る。同じ条件の中で勝敗を争うことでは、日本の価値は高められず、解放されない。日本が、この経験からいかに痛切に、深刻に民族の誇りを守るべき道を見出すかが、将来にかかる課題である。