Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
二月十二日
二月十三日
二月十二日(土曜)
寿の大岡山へやる荷物見るにつれて、目白の荷物出して見て、鼠にあらされているので情けなくなった。どれも煮なくてはつかえない。どうしたかといつも心にかかっていた秘蔵のかんとくりと猪口が出たのは大よろこびだ。鍋類どうしたろう一つも出なかった。
「曠野の記録」、下らんです、と云ったのはすこし速断だと思う。若々しい作品です、と云ったのは世俗的にもわかりよい言葉と思う。ここには、弱くて善良である精神の天路歴程があるのだ。今丁度三十四五の人々の。こういう人々が過去のもちものを一旦すて、それから再び何をとらえてゆくか、そこが見どこである。これから後の年代の人々はこわれて自分からすてるものはない、しかし、何かつかむ、ということは必然である、その二者の把握物が、どう一致するかというところに極めて意味ふかいものがある、文学としても。
二月十三日(日曜)暖
〔発信〕宮へ。
自分の誕生日、大変暖い日で毛のジュバンぬぐ。まとまった本よみはじめる。正月の決心がやっと実行された。
面白さがましている。うれしいと思う。そして、本のかきかたというものについて考える。高い学識のひとが、自分のレベルで書く本というものは、読者の程度をきめる。