Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
四月十四日
春らしく百合花採集の旅をつづけよう、と万葉からやさしい歌三首かいてある。そういう展開のしかたのかげに感じられる暖かさ。ふくらみ、底まで達した思いやりをうけとり自分非常になぐさめられた。人物の大さのわかる妻へのなぐさめかたで、うれしさ。そのうれしさで又なぐさまるというようだった。自分のなぐさめかたはもっと低いと思った。愚痴のつれびきをしてしまうところがあるから。
〔欄外に〕
ヴェラスケスを見つけて来る。解説は通り一遍だが、絵はやはり面白い。イノーセント十世がその名と正反対に冷酷な人間をむき出し、しかも美しい魅力ある画となっているのが面白い。しかしゴヤはやはり大したもの也。――ゴヤは時代的特色としてもっと激情的である、暗く激しい。
四月十四日(金曜)
和島さんの引越しに子供つれて行ってやる。四つと六つ。可愛い子たちだが王子から江古田まで二時間かかり、おまけに自分地図を間違えて行って大あわて。しかし公衆電話と床やとでわかりトーフやのおっさんにきいて分った。門などひどく雨戸はずれる。
ぐるりと裏へまわり一側むこうに出たら例の練馬の大滑走路が坦々としてある。