Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

四月十八日

四月十九日

雪国の女らしい、もってりした肌合も。しかし時々矢田さんのもっていたあのかたい輪廓を出す顔立ち。

夕方かえる。二階の仕事室見せて貰う。今は大事な豊島の『ジャン・クリストフ』などある。小説がどっさり。大きい机つかっていた。カランとして、ここに本人のいるのを見なれていた人にとってはどんなに空虚だろう。交番できいたら、「ああ、あの小説をかく」と教えてくれた。ささやかな余栄であるが、筆の力のありがたさ。

夕飯八時頃たべていたら電報、国たち明日かえる、と。今夜も早く臥られて風邪のためにうれしい。

〔欄外に〕

配給、モヤシ.8、ホーレン草.6。咳が出て、鼻ズコなり。

四月十八日(火曜)

〔欄外に〕

パン(五月分)券とりにゆく。六月分は五月五日迄に申告とのこと。

咲国、国府津よりかえる。魚もってかえる。

四月十九日(水曜)

きょうははじめて紀さんの家訪問、国と二人。蒲田駅を降りてからわかったようで分らなくて迷う。ぐるりと学校の空地というところをまわってしまい辿りついてみると、ついさっき来たところを、右に入ればよかったのに、左へ折れて国が線路をのぞいたりしたところ。

なかなか住よい家だ。