Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

四月二十三日

四月二十四日

〔欄外に〕国男さん国府津行

四月二十三日(日曜)

片岡さん来。全く一人なのでびっくりしている。のんびりやっているということ、家が淋しくないということにも。実は、どうしていらっしゃるかと、おっかなびっくり来たんです。おっかなびっくり、という表現が何だか耳と心にのこった。

ゆっくり夕飯たべて帰る。年齢とこれ迄働きつめて来た女のひとの早い疲れというようなものを感じた。

山崎来、仕立もの、一枚でなく何枚でも、とよくばってあたふたかえる。何だか不安のようで仕方がございません、どうして? 月給が少しですからやって行けるかどうかと思って。派出婦を選んでする女の気持は、派出によってそうなるというより、根本に、先ず選ぶというところからちがったものがあると思う。ひとのひろがったふところの中で暮すことに馴れ、それをのぞみ、自分のつましさを不安がる。Yの律気も、くさいもの也。

四月二十四日(月曜)

〔欄外に〕

○鈴木歯科へ通いはじめる。待合室に古くさい各国の人形がうんと集めてある。足の片方こわれた古ピアノ一台、カイロ織の布がかけてある。主人公、おくさん、助手の三人。おくさんも女歯科。