Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
五月二十二日
五月二十三日
咲「安心したら、なおかえりたいようなところもあるわ」自分、カンの中に瀬戸もの鍋類つめた二ヶ。埋められない由、すぐふしょくしてしまう由。あわれなことだ。すこし疲れた。(眠不足で)
五月二十二日(月曜)
歯いしゃへ午後一時すぎ行こうとしていたら、台所で「マアあよかったこと、どうもありがとう」と咲のいかにもうれしそうな声がする。おやと思っていると「アッコオバチャン、解除ですって!」とんで来る。よかった。それにつけても、又何人かの命が、この平和にかかっているのだと思って、しんとした気持がつよい。
この頃の東京の平和、生きている我々の一日の安穏のために、いくつかの命が失われつつ、謂わば人柱の上に、日々の平安が立てられている。無駄にしては相すまない平和である。
生きてゆくものの強慾さをも思う。
〔欄外に〕
警報解除
逓信省より国府津の家かしてくれとの交渉、村役所からの手紙、国ことわることにして文案作っている。
五月二十三日(火曜)
テイ信省の役人来、早いこと。いろいろの話から国貸すことにした由。それが自然だろう。箇人より却ってよい。明日そちらの人とこちらの二人で行くとのこと。