Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

五月二十七日

五月二十九日

五月三十一日

六月三日

日本へ渡来したロヨラ派の連中の献身ぶりには、彼等が異教徒に対して行った惨虐のうらがえった熱情がある。それもスペイン風だ。スペインは、歴史的に民族の情熱がすらりと発揚されなかったそのために、あの激しさ、虚無、不安、濃いニュアンスがある。アメリカのスペイン系がよりましな経済的条件によって、のびのびとして闊達なのは考えさせる。

五月二十七日(土曜)

咲、開成山へかえる。国夕方から国府津。

五月二十九日(月曜)

〔欄外に〕

ガンサーの『アジアの内幕』、今日では、古い鏡から今日を又てらし直して見るという面白さがある。インフォーメイションの価値だけと云えよう。

五月三十一日(水曜)

巣鴨、歯とまわって六時すぎかえる、大いそぎ也、丁度国と前後して。急いでいたせいか何か、折角買ったばかりの回数券、定期ぐるみ落してしまった。残念で大いにさがすが見当らない。

六月三日(土曜)

咲、太郎をつれて来る。

太郎いかにも少年ぽくなって、自然で、のびやかになっている。

ああいう少年は、やはり生活作業と結びついた生活がいいのだ。往来で遊んでいるまとまりと責任のない生活より。小堅くなって、もののやりかたが身について来ているところ。