Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
それ故、活動の動機が箇性的で、或場合、野上さんと同一物に同様の見解を抱くとしても、彼女の普遍的観察の後に来るリーゾニングに依拠したものとは、性質に於て全然違って来る。
幸、私の裡に、普遍的傾向、包括的統一に対する好愛が著しく存在して居る為、全生存が只自己目前の利害と云う一点にのみは支配されない。常に自分の場合(ケース)では、或ものを要求するにも、客観的に其は人間が必要とするものと云う知識を得て後、要望を感じるのではなく、どうしても欲しい、なくてはならない心持がする、と云う衝動が先ず自覚される。その自覚を反省、吟味して居るうちに価値の選択が生じ、同時にそれが普遍的必然性を持つならその点も明かになって来ると、云う訳である。
自分の頭には、何とも云えず淋しい、悲しい心持が一杯になった。魂や肉体や、持って生れた本能のあらゆるものが満されず、従って、溌溂とした流動もせず、内攻した不調和が、重い、絶望的な気分の雲となって頭にこみ上げて来るのだ。
苦しい石になったように、思惟は動かない。気分が転換する微光も、胸には感じられない。只、あらゆる力で、生活を根底から遣りなおし度い衝動を覚えるばかりだ。