Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
目はりごんぼ
草の名としてはカヤツリグサの方が響きはよいが、物を知らなければ聴いても興味が少ない。しかも一部の児童はまだ蚊帳の中に寝ない時代から、既にこの語を覚えていたらしいのである。
国語の流伝にはもうよほど古くから二通りの様式があった。即ち体験をした言葉と、暗記をしなければならぬ言葉とで、今日の小学生等は原則としてその暗記の方を強いられているのである。言葉の意味が何の説明もなくて自然にわかる時代には、子供と国語とは今少し縁が深く、新らしい物の名はこうして草莽の間から生れていたのである。
目はりごんぼ
名を付けるということそれ自身があるいは昔の子供の遊びのうちであったので、このように覚え切れないほどの新らしい名が、次から次へと出来たのではないかと思う。私などの郷里では畠に夏生える草の「すべりひゆ」を蛸草またはタコといっていた。これはあの草の茎の色とつやが、いかにもゆで章魚とよく似ているから誰にでも附けられる名だと自分なども思っていた。多分友だちの一人がそういい出したのだろう位に考えていた。後に大阪府でも奈良県でも、同じ言葉があることを聴いて、むしろ遠方の一致を珍らしく感じたことである。