Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
烏勧請の事
一
古い鏡の絵や錦の模様の中に、これは何度となく見馴れている形であった。鶴の稲穂の国々の伝説を記憶する者には、いわゆる松喰鶴の絵様も、単なる空想の所産とは思われない。たとえその実験は稀にしか得られなくとも、やはり最初はこれによって、何か貴重なる啓示を与えられた名残であることは、卍字も十字架も異なる所はなかったのである。
烏勧請の事
一
これは三好さんの話である。
雲仙の国立公園のゴルフ場では、たった一つだけ困ることがある。あの山の烏は横合からやって来て、飛んでいる球をくわえて行ってしまう。それでキャディの任務があそこでは一つ余分になっている。打出すと同時にわいわいと大声でわめき立てて、皆してその烏を逐い払わないと、毎々大事な球を取られてしまうからだという。
自分はこの話を聴いて、思わず本当ですかと言わなければならぬほど驚いた。しかもそういう心当りは正にあるのである。同じ経験は日本でならば、今後もまだ他の地方でも得られるかも知れない。そうして外国のゴルフ場には、恐らくはあまりないことであろうと思う。これは動物にも国史があるという、非常に大切な問題の糸口である。